Saturday, June 18, 2005

大阪大学留学生センター平成16年度春学期日本語研修コース中間発表:タイが尊敬するものとタイ社会のタブー

タイの国旗は赤が国民と国家、中央の青がタイ王室、白が仏教への信仰を象徴(しょうちょう)しています。タイの国旗をご覧いただくと、タイ人は何を非常に尊敬しているかをすぐわかります。

国王

タイ人にとって国王は神聖な存在なので、国王または王族に対して、非常に強い尊敬と敬愛を持っています。タイの国王は昔、武士と統治者でした。スコータイ時代から国王は国民のことを思う王なので、国民が父と呼んで敬愛していました。明治天皇の同じ時代のタイの国王ラーマ5世は奴隷(どれい)制度を廃止して、教育制度などを整備して、タイの近代化を図って(はかって)、優れた外交政策を用いて、タイの独立国家としての地位を保ってきました。現在の国王のプーミポン国王は即位(そくい)後全国を視察して回って、貧しい(まずしい)国民の生活向上のために2千以上のキングプロジェクトを発案して、貧困と戦う農業王として敬愛されています。ですから、外国人でも、王族の悪口などを侮辱するような言動をすることは許しません。法律的にも禁止しています。

また、タイの映画館では上映開始前に必ず、王様の映像とともに国王賛歌が流されるため、全員起立しなければなりません。朝8時と夕方(ゆうがた)6時には毎日、公共の場、テレビやラジオで、国家が流れる。この時は、歩いていても、全員立ち止って起立しなければなりません。バンコクでは一部ですが、田舎に行くと、全ての車がその時にその場に停まってしまいます。国王の写真、国旗、王室の旗、お札にも尊敬を持って扱うことが通常のことになっています。お札に関しては、たたむ場合に国王の御顔がある側を外側にします。

仏教

タイでは憲法で仏教の国教化を規定していますが、信教の自由を保障しています。それでも、国民の約90%が仏教徒で、どこの町にもお寺がたくさんあります。僧侶は特別な存在として崇拝(すうはい)・尊敬されています。早朝には、托鉢(たくはつ)の僧(そう)に、進んでタムブンする市民もたくさん見られます。タムブンとはよくて望ましい状態になるための行為をなすことです。タイでは、今でも男性の多くが一生に一度は僧侶として出家するという伝統があります。バスでも僧侶のために、出入り口近くの優先席が設けられて、一般の人はその隣に座ってはいけません。ここに書いてあるのはお坊さん専用座席です。僧侶は国民の尊敬を受けるべき者ですから、もし話す機会があったらその対応には注意すべきです。高僧ともなれば、国王さえ頭を下げる存在です。僧侶ではないのに僧服を着ると、犯罪になります。

僧侶や王族の写真と仏像

タイでは職場や公共の場、一般の家などにも、よく王族の写真や仏様の写真や仏像が高いところに掲げ(かかげ)て、飾られています。職場の場合、朝出社したとき、夕方退社するときなどに、この写真に向かって、ワイをする職員も結構います。タイ人の多くは、やはり信仰と尊敬の対象として敬って(うやまって)いるため、そういった写真を低いところに置いてはいけない。たとえ、掃除などで外す場合でも、床などに無造作に置いたりすることは禁物です。

タイ人は以上の写真、お寺、仏像を大切に敬っていますので、外国人が芸術的精神からでも、これらを背景にしたヌード写真など取ったり、仏像によじ登り記念写真を撮ったりすることは禁物です。



タイでは頭は最も尊い(とうとい)ものと考えられています。日本では、よく気軽いに子供を愛するのに頭を撫で(なで)たりしますが、タイでは日本と同じように見知らぬ子供の頭を不用意に触ったり、撫でたりしないほうがいいです。

タイ社会のタブー

タイと日本では、環境も違うし、習慣も違います。おなじ人間なんですけど、その考え方や行動にも違いがあります。しかし、タイ人と日本人との間に経済的な格差以外な差はありません。

女性の身体に触れる

タイでは、女性の役割が日本よりも重要視されているのがはっきりと見て取れます。公務員や官庁でも、民間企業でも、どのような職業でも、女性がたくさん活躍していて、社会的にも評価されています。タイ人の男性部下も、上司が女性であることに対しては、まったく普通のことと考えています。何らについて、疑問を感じたりすることはなく、当然のことと受け止めています(思います)。私の経済学部にも女性教授がたくさん活躍しています。タイで女性について基本的に注意すべきことは特別な場所以外では男性が女性の手や身体を触ったり、肩(かた)をたたいたりすることは、昔から日本よりも厳しいです。素人の女性に気軽に触れて凄い(こわい)顔されて驚きます。

服装

女性で短パン、ノースリーブ、ミニスカート、タンクトップ、スパッツ、男性で短パン等肌を露わ(あらわ)にする格好では観光出来ない場所が多いです。露出(ろしゅつ)度の多い服装などラフな格好は避けて、正装を心がけるようにすべきです。また、女性の場合はスカートが正装で、ロングスカートを着用していたほうがいいです。

足でモノや人を指す

タイでは、足は不浄なものとされて、足を机のうえにのせたり、足を使って、物を指したり,蹴ったり(けったり)、足の裏を相手に向けたりするのは、かなり侮辱的なものです。これらの行為については、日本人以上に、タイ人は敏感(びんかん))なので、注意すべきです。国技のムエタイだけは別ものです。(笑)

タイ族系では東北部のラオス系、北部のタイルー系、東北の南部のクメール系、中央のタイ系、モン系,カレン系、ビルマ系、中国系のタイ人を見ても、その出身地などで潮州(しおしゅう),広東(かんとん)、福(ふっ)建(けん)、海南(かいなん)、客家(はっか)、台湾と分かれている。インド系も不動産・繊維(せんい)産業に従事(じゅうじ)するシーク教徒、豆売りのタミール系、ロティ売りのベンガル系とさまざまな人種の人々がタイ国籍を持って、国王を敬愛して、タイ語を使っています。現在のタイ人は、西洋人や日本人に対して、とても暖かく,慣れています。タイ人の中には、機会があれば、西洋人や日本人と親しくなりたいと思っている積極的な人も多いようで、タブーについてはあまり気にしないところがあります。

หมายเหตุ: เนื้อหาของการนำเสนอนี้มาจากหนังสือ "รู้จักไทย เข้าใจญี่ปุ่น" ของสมาคมส่งเสริมเทคโนโลยีไทย-ญี่ปุ่น

2 Comments:

At 1:36 PM, Blogger Steelers(钢人) said...

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At 3:08 PM, Blogger Steelers(钢人) said...

ต้องขอโทษด้วยนะครับที่อาจทำให้ท่านผู้อ่านแปลกใจด้วยการพิมพ์ภาษาญี่ปุ่นลงไป จริงๆแล้วเจตนาแค่อยากจะใช้บล๊อกนี้เป็นที่เก็บงานชิ้นสำคัญของผมที่ทำที่ญี่ปุ่นเท่านั้นเองครับ เพื่อไม่ให้เปลืองที่ในคอมผมหนะครับ และเวลาว่างก็อาจแวะมาดูบ้าง
ที่สำคัญส่วนใหญ่ก็ไม่ค่อยได้เขียนด้วยตัวเองเป็นล่ำเป็นสันหรอก คิดเองบ้าง อ้างอิงจากตำราบ้าง ตามประสานักเรียนภาษาทั่วไป แต่ผมรู้สึกชอบงานพวกนี้ เพราะเป็นงานที่เราใช้ในการนำเสนอต่อหน้าครูและนักเรียนภาษาญี่ปุ่นที่มหาวิทยาลัยโอซาก้า และผลการนำเสนอมี feedback ค่อนข้างดี
ส่วนท่านผู้อ่านท่านใดที่สามารถอ่านภาษาญี่ปุ่นได้ก็เชิญอ่านได้ตามสะดวกครับ ผมว่าบทความเหล่านี้ น่าสนใจทีเดียว

 

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